「ボイトレって何をしてる?」理学療法士の山本先生に聞いてみた!

カラオケオフ会サークル大阪梅田

「ボイトレで声の筋肉を鍛える」という言い方をします。「鍛える」と聞くと、筋肉をムキムキにするってイメージがあります。声の筋肉を「鍛える」ってどういうことですか?

単純に筋肉が短くなる力を強くすることを鍛えると表現することがあります。筋肉が短くなって分厚くなれば、それだけ鍛えられたという表現になります。これが一つ目の概念です。

体がムキムキな方のことですよね。

ただボイトレでいう「鍛える」とは、筋肉の調整能力のことです。

コントロールする力のことですね。

発声はたくさんの筋肉が組み合わさって初めて声帯を振動させることが出来ます。その様々な筋肉の組み合わせを頭の中でプログラムを組んで、その通りに実行させるような神経に電気信号を送って、電気信号が間違いなく必要最小限の筋肉の動きを生み出して、その結果が「これでいいですか?」とまた脳に帰って、という一連の流れがうまくいくことを鍛えられたということもできます。

なるほど!

筋肉だけの問題だけじゃなくて、それを操る神経、神経にプログラムを与える脳、動いた結果を「いいの?悪いの?」と判断する脳、全部が滞りなく働いたことを「鍛えられた」といいます。望む表現ができればそれが我々のゴールになるわけです。ゴールが目標とピタッと合ったときに、うまく鍛えられたねという表現をします。

ボイストレーニングは、自分が出したい声を出せるように動けるためのトレーニングなんですね!教えてくださってありがとうございました。