「高音域に限界はある?」理学療法士の山本先生に聞いてみた!

カラオケオフ会サークル大阪梅田

山本先生、高音を出したいと言われるご利用者さんは多いですが、人が出せる音域に限界はありますか? 理論上では高音域に限界はなく、低音域は(その人の声帯等の形状によって)限界はあると認識しています。どうでしょうか?

そうです。基本的に声帯が硬くなること、短くなること、薄くなること、この3要素を揃えることができれば、早い振動数を得ることができるよ。

高音域になればなるほど、声帯は早く振動する必要があるんですよね。ということは高音域は出せるってことですね!

うん。ただ、硬い、短いというのは構造物として(息が)突破しにくくなるよね。硬いものを突破しようと思うと、下から吹き上がってくる気圧も高めなければいけない。気圧を高めるってことは、出た後のコントロールが非常に難しいんです。

そうですね〜。

例えば、日によってくしゃみの音が違うってあまりないでしょ?声帯を思いっきりマックスに閉じた後に、胸郭をつぶして、つぶした後に声帯を解放して、くしゃみや咳をしています。こういう風に、強い圧力でガーンと出す勢いって全く同じ使い方になりやすいんです。それだけコントロールが難しいんですね。

確かに!

歌う時にも同じことをしなければ、あの大きさやあの高い音は出ないということ。声帯を閉じる練習も大事だし、吹き上げる力をいかに調節するかということも高音域には大事になってきます。そこはボイストレーニングで鍛えていくといいよね。

そうですね。いや〜目に見えないところを鍛えていくボイストレーニングって面白いですね〜。教えていただいて、ありがとうございました!