カラオケ中級者さん以上へ:ハナミズキの曲が盛り上がる秘密

ハナミズキが感動する秘密はBメロの作り方にある⁈後編」という回の、わたなべとおしゃべり(講師の渡辺によるほぼ毎日ラジオ)をこちらでもお伝えしますね!(音声:ハナミズキが感動する秘密はBメロの作り方にある⁈前編)前回ご紹介した、ピアニスト西岡峻くんに教えてもらった、面白い曲の仕組みについてです。


今回は、昨日の「ハナミズキが感動する秘密はBメロの作り方にある⁈」の補足です。

 

ハナミズキのBメロの構造をもう少し丁寧に説明しますね。Bメロは、落ち着いた感じのAメロと盛り上がるサビをつなぐ、橋のような役割です。私は、階段を一段一段登るような、くるぞくるぞと盛り上がりを予感させる、そんな高揚感、ワクワク感を感じさせてくれるBメロが好きなんです。ハナミズキのBメロはまさにそんな感じです。その秘密はコード進行にあったんだ、というのが昨日のおしゃべりでした。(コードとは、3つ以上の音を同時にならした時の響きのことです。)

 

まずBメロをピアノを弾きながら歌ってみます。大きな声出せないので全部裏声で歌います。曲って、たくさんの音がミルフィーユみたいに重なっています。その中の基礎となる音が、一個ずつ上がっている作りになってるんです。その音だけ弾きます。こういう音の動きが、高揚感の高まりを感じさせてくれてたんですね!

カラオケサークル大阪カラオケ仲間
(コードの構成音が1こずつ上がっているBメロ。上がり方に合わせて歌詞も上げています。)

大体のBメロって、ホップステップジャンプのように作られてるなと思います。盛り上がるかと見せかけて落ちる、また盛り上がるかと見せかけてまた落ちる、で最後盛り上がってサビで爆発というように、2つ、3つの山を得て盛り上がるサビに連れていってくれています。このハナミズキも2つの山があります。

 

つぼみをあげよう、の1フレーズでコードの音が一つずつ上がっていき盛り上がると思いきや少し落ちて、庭のハナミズキ、のフレーズではコードが一つずつ上がっていき、そのまま盛り上がりの頂上サビへと連れていってくれました。すごいですね!こんな風に丁寧に考えて作られてるんですね〜。

 

コードの音がどうこう、っていうのを聞き取るのは難しいと思います。でも伴奏を聞いて、自分の心に生まれた気持ちやその気持ちの動きを観察するといいですよ!そうして曲のストーリーを読み解くことが出来たら、自分でどう歌うのがかっこいいか考えられるようになります。ヒトカラなどでも、伴奏だけ聞くという練習方法を取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

それではみなさん、ごきげんなカラオケライフを〜♪