ご利用者さんインタビュー3後編「体ってそんな甘くない」

カラオケ仲間サークルオフ会梅田

 

レッスンに来られて約1年半の近藤さん。

「恥をかいてた黒歴史があります(笑)」

とお話を始めてくださいました。

黒歴史からどう変わったのか?

なんで変わろうと思ったのか?

そんな近藤さんのカラオケライフを

全2回にわたってお届けします。

 

目次

【前編】黒歴史

・初めてのヒトカラ

・スナックで人の歌を聞いて

【後編】体ってそんな甘くない

・「怒る」効果

・評価されるのが怖かった

 

 


体ってそんな甘くない

 

(渡辺)

レッスンに来られて1年半ほどですよね。

 

 

(近藤さん)

そうです。

逃げられない忘年会が12月にあったので

その前の9月にくらいに

切羽詰まって来たんです(笑)

 

 

(渡辺)

なるほど(笑)

 

語学学習とかも同じですけど

声が変わるのって

ある程度時間がかかるじゃないですか?

近藤さんはコツコツ続けられてますけど

ぱっと短期間で上手くなりたい

みたいな方も多いと思うんです。

近藤さんは

そういう考えはなかったんですか?

 

 

(近藤さん)

私もコツだけ教えてもらったら

パーンとすぐに上手くなると

思ってたんですけど

習ってみたら

違うんだなと思いました(笑)

 

ジムでも

一ヶ月くらいやって

筋肉がつけへん

って辞めていく人もいはりますけど

体ってそんな単純じゃないのを

(ジムのトレーニングを通して)

知ってたので。

声も筋肉ですよ、

って先生から聞いて

えーって(笑)

じゃあ長期戦だなと思いました(笑)

 

 

カラオケ仲間サークルオフ会梅田

 

(渡辺)

そうでしたか(笑)

もちろん

応急処置的なことは出来ますよ。

例えば忘年会に向けて

この曲だけ上手く聞こえるようにって

仕上げることは出来ます。

でも他の曲に応用するのは難しいし

その人の歌の能力が

アップしてることは少ないです。

 

 

(近藤さん)

その日だけ

プロにメイクしてもらって

めっちゃ綺麗になる

みたいなことですよね?

でも次の日

自分では出来ないみたいな‥

 

 

(渡辺)

あーそうですそうです。

でももちろん

どこをどう目指すかは

人それぞれで

いいと思っています。

 

 

(近藤さん)

うんうん。

私は小手先のテクニックで

なんとかするんじゃなくて

根本から変えたいなと思ったんです。

 

 

(渡辺)

じゃあ※あの先生みたいに

スパルタで行きましょうか(笑)

(※近藤さんのお友達が習われてる

めちゃスパルタのボイトレの先生)

     

いやでも私自身

何かを教えてもらうとき

スパルタでは伸びないんですよね〜。

     

     

(近藤さん)

私もです。

怖いですよ!

 

 

「怒る」効果

 

(渡辺)

近藤さんって

たくさんの部下を

抱えてはると思いますが

怒ったり脅したりして

なんとかなりますか?

 

 

(近藤さん)

ならないです。

出来てないのに

出来たとか良い出します(笑)

怒られないように

隠蔽工作を始めます(笑)

 

 

(渡辺)

萎縮しちゃいますよね。

私も子供の頃のピアノの先生が

めちゃスパルタでした。

怖くてめちゃ怯えてましたけど

じゃあ練習頑張ろう!

とはならなかったですね〜。

学ぶ側が

「やるぞ!」ってなるのに

「怒る」では無理ですよね。

 

 

カラオケ仲間サークルオフ会梅田

 

(近藤さん)

無理ですよね〜。

でもそうするには

(怒りを使わず育てるには)

育てる側の余裕もいりますよね。

 

 

(渡辺)

いりますよね。

失敗を見守る余裕というか。

 

子育ての時はどうでした?

怒って何かをさせようって

ことはありました?

 

 

(近藤さん)

ありましたよ。

それが一番早いんで

やっちゃってたことは

あります。

 

 

(渡辺)

子育てとレッスンを同じようには

話せないですが、

レッスンも怒った方が楽で簡単だし

練習メニューを与えて

講師が引いたレールに

乗ってもらった方が早いんです。

でもそれだとご利用者さんが

自分で考えて

行動できなくなるんですよね。

ずっとレッスンを受け続けないと

歌えなくなる。

羽ばたけるようにすることが

私のレッスンの仕事だと思ってるので

いかに応援するかですね。

 

話は変わりますが

近藤さんは

小さい頃から音楽や歌う事は

好きやったんですか?

 

 

(近藤さん)

めっちゃ好きでした!

10代からコンサートとかライブとか

行きまくってました。

洋楽が好きだったんですよ。

マドンナとかガンズアンドローゼスとか。

みんなでわーっと楽しめるのが好きで。

 

友達とカラオケにも行ってましたけど

歌ってはなかったですよね〜。

 

 

(渡辺)

歌うのはお好きやったんですよね?

 

 

評価されるのが怖かった

 

(近藤さん)

好きでしたけど

人前で歌うのが大っ嫌いでした。

もう恥ずかしくて!

 下手とか音痴とか

言われるのが怖かったですね。

 

 

(渡辺)

人前で歌うと

良くも悪くもジャッジされますよね。

 

 

(近藤さん)

何しても上手く出来ないだろうって

思っていて。

自己評価が低いタイプでしたから。

 

 

(渡辺)

そうなんですか。

そういう風には見えないですね。

 

カラオケ仲間サークルオフ会梅田

 

(渡辺)

社会に出て変わりました。

最初は

デパートで紳士服を売ってたんですけど

そこで真っ当なアドバイスを

いろいろいただいて。

そうやって自分を客観的に

見れるようになって

変わっていって

周りの反応も変わって

自信持てるようになって。

 

でもまだ歌は客観的に見れないですね〜。

どのくらい声が出てるのか

ちゃんと歌えてるのか

分かんないから

点数に頼っちゃいますね。

 

あとこれだけ点数が流行るっていうのは

みんな評価されたがってるんだと

思います。

 

 

(渡辺)

あー。

そういうことか。

 

私たち世代の教育って

高得点を取って

良い評価をもらえる人に

価値があるって思わせる

ところがあったと思うんです。

採点機能も

音楽をその枠の中にはめて

考えるんだと思いますが

音楽は心で感じるもので

極端に言えば

上手い下手は関係ないんですよね。

 

他者からの評価は関係なく

まずは

自分で自分にOK出せる歌が歌えたら

それでいいんだと思います。

 

ただ採点は

歌唱スキルがアップ出来ているか

自分で確認出来るので

そういうところはいいなと思います。

 

でも近藤さんは、黒歴史があって(笑)

ヒトカラで練習するようになって

スナックで歌を楽しめるところまで

進化してきたんですね。

 

 

(近藤さん)

はい。

でもスナックでいきなり良い声では

歌えないんです。

アップがいります(笑) 

そこはこれから考えなあかんなと

思っています。

何がアップ曲になるんやろう(笑)

 

でもそういうことまで

考えるようになった自分が

すごいなと思います(笑)

 

 

(渡辺)

いいですね〜。

最後にこれからの目標は

ありますか?

 

 

(近藤さん)

んーー。

 

(少し考えて)

やっぱり歌ったら

「すごい!」って

拍手をもらえるように

なりたいですね。

 

 

(渡辺)

あーいいですね!

応援します。

今日は長時間お話を聞かせてくれて

ありがとうございました。

 

 

 

インタビューは以上になります。

最後まで読んでくださって

ありがとうございました。