オススメ本:武田梵声著「最高の声を手に入れるボイストレーニング フースラーメソード入門」

体の自然な働きの中からみた、「声」の難解な仕組みや運動方法を、レベルはそのままに、ものすごーく分かりやすく書かれてある本は、他にはないと思います! by じゃこ

 

(注!とーっても長くなりました。お時間のあるときにでも読んでいただけたら嬉しいです。)

 

今回は、私が発声学を教えていただいている、武田梵声(ぼんじょう)先生の最新の本、「最高の声を手に入れるボイストレーニング フースラーメソード入門」をご紹介したいと思います!そのことで私は、今、少し緊張しています。どうしたら、このブログをご覧いただいているみなさんに、この本の素晴らしさを伝えられるだろうかと考えて考えて、結局分かりませんでしたw!なぜこんなに悩むかと言うと、まず上に添付させていただいた、教則本に付いているDVDから一部公開されている梵声先生の動画をご覧ください。

 

・・・だいぶ怖い感じがするじゃないですか!恐れおののくほどじゃないですか!!というのも、私のブログを見ていただいている方の多くは、じゃこレッスン以外、歌を習ったことがないかと思います。ましてや歌の教則本なんて見たことも触ったこともないんじゃないかと思います。カラオケはずっと好きで、迷いに迷って、ようやく歌や声の世界に初めてそーーっと一歩踏み入れようか、と片足を上げるも、でも緊張するな、勇気が出ないな、やっぱり足を引っ込めようか・・・と思ったけど、でもやっぱりもう少し知ってみたいな、歌えるようになりたいな!と、ドギマギドギマギ、ドキドキワクワクしているところで、いきなりドドーンと声の仙人があらわれたら、そりゃものすごい衝撃で、驚かれると思います。

 

あまりのすごさに1歩、2歩と後ずさりしてしまいそうですが、いやいや、お待ちくださいー!とーっても優しく面白くて、でも、やはりものすごい方で、私は先生の本が読めることのありがたさに、心が震えているほどです!なので、この本の素晴らしさが伝わるお手伝いをしたいなと思っていますが、私の文章力でそれが出来るのか!とても不安ですが、書いていきたいと思います!(やっと前置き終了)

カラオケボイトレボイストレーニング大阪
「最高の声を手に入れるボイストレーニング フースラーメソード入門」

梵声先生は、芸能学指導者として芸能学を教えられていて、民俗芸能、民謡から、みなさんご存知のポップス音楽まで、あらゆるジャンルの芸能指導、発声指導をされています。(この本は旧石器時代からAKB48のことまで出てきます。)

 

大昔(まだ言葉がなかった時代)の人はみーーんな、スーパーフライより、秦基博より、アリアナグランデより、ホイットニーヒューストンより、それ以上にもっともっと自由自在に声を使って、コミュニケーションをとっていたと考えられているそうです!しかもその頃と今とで、喉の構造の違いはあまりないことも分かっています。 

 

言葉が発達して、いろんな声を使い分けてコミュニケーションをとる必要がなくなったこと、また、男性らしい声、女性らしい声など、社会の常識や生活環境などによって、どんどん声を使わずに生活するようになっています。そう!私たちは使っていない声、使っていない喉の筋肉がたくさんあるんです!

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「singen うたうこと」

 ということで、その大昔のように、喉の筋肉をすべてバランス良くフルパワーで使えるようにして、自由自在に声を出そう!と、フレデリック・フースラーという人が、1987年に「うたうこと」という本を発表しました。これは、喉の筋肉や発声の仕組みを、解剖学や生理学から見て科学的に明らかにした本で、そこに書かれてある「フースラーメソード」と呼ばれるトレーニング方法を、梵声先生のフィルターを通し書かれたのが今回の本です!

 

この本は「声」について書かれています。声の根っこのところを書かれているので、J-POP、オペラ、ロック、ゴスペル、民謡、民族発声・・・そんな音楽のジャンルがとびこえて、声優、俳優、教師、ビジネスパーソンなどなど、声を使うすべての方に効果のある本となっています。でもカラオケに効くボーカルテクニックとして、声量アップ、ビブラート、音程の取り方などについても書かれていますよ。

 

(ちなみに、私は初めて梵声先生の声を聞かせていただいたとき、頭がフリーズしましたw 「あれ?今、人の声を聞いているつもりなんやけど、何が起こっているんだろう?」「音の響きで頭がわれそうなんやけど、100万匹くらいのセミが私の耳のそばで全力で鳴いているのかな?」あまりにも想像を超えたことに遭遇すると、こんな風に思考回路がストップするんだな〜とぽかんとしたのを覚えていますw 添付した先生の動画からも、そんな感じが少し伝わるんじゃないかと思いますが、現代人は使っていない声が本当にたくさんあるんだと、衝撃を受けた出来事でした。)

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梵声先生の「ボーカリストのためのフースラーメソード」2012年に出版。現在は絶版。今回の本に比べるととても難しいですがすばらしい本だなと読む度に感じます。こちらもよく持ち歩いています。

「いやいや!カラオケで少し上手く歌いたいだけで、歌手になりたいわけじゃないから、そんな本格的で難しいことは敷居が高いです!」と思われたそこのみなさん!

 

じゃこ流にですが、今回の本をざっくりまとめさせていただくと、「喉の筋肉をバランス良く使って、自由に歌えるようになるために、いつも使っていない、いろーんな声を出して遊ぼう!」ということです。なんか楽しそうじゃないですか?w 志村けんみたいな声、目玉の親父みたいな声、美輪明宏みたいな声、ミッキーマウスみたいな声、和田アキ子みたいな声・・・いろいろな声遊びが、初心者の方にもとーっても分かりやすく書かれているんです。 

 

そして上達する目安として、この本の中で梵声先生は、日常会話のボイストレーニングであれば半年〜1年、歌の場合も1年〜でかなりプロっぽくなる、毎日3分くらいのボイストレーニングでも相当な練習になる、と書かれてあります。

 

「いやいや、すぐ歌うまになりたい!すぐに声を出せるようになりたい!」と思われる方もいるかと思います。歌の教則本以外にも、「◯日間で出来るようになる!」「これさえすれば短期間でオッケー!」みたいな言葉をよく見かけますもんね。

 

でも例えば1週間に3キロやせるのと、3ヶ月かけて3キロやせるのでは、後者の方が健康的な感じがしませんか? 声も同じく、今まで使っていなかった筋肉(出していなかった声)を育てて、全てがバランス良く働くようにしていくので、そりゃ時間をかけた方が自然ですよね。

 

ダイエット、スポーツ、発声などなんでもそうかと思いますが、無理させず、ゆがませず、そのままの自然な体の働きにそったアプローチが、結局は、体にとっても心にとってもなにより心地よく、唯一の自由になれる方法なんだと思います。

 

声って、コミュニケーションの道具としての一面もあると思うので、声と気持ちはつながっているところがあります。声が自由に出せるようになって、今まで出したことのない声を使うようになったら、今まで知らなかった自分に出会うことになります。心も自由になってくるんです。

 

ということでようやくまとめに入りますと、この本の声遊びを続けることで、1人でも多くの方が、「自由に声を出せるようになる→声が出るにつれて、心ものびのびしてくる→歌うことがどんどん楽しくなる→毎日にごきげんな時間が増える!」こんなことにつながるといいなと、強く強く願っています。

 

ということで、じゃこオススメ&愛読教則本のご紹介でした。いやー、こんな長文を読んでくださっている方がいたら、本当にありがとうございました!!それではみなさん、楽しいカラオケライフを〜♪

 

 

 

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